令和6年秋季特別展「茶と歌—歌に託された茶の心—」

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  • 令和6年秋季特別展「茶と歌—歌に託された茶の心—」 法護普須磨 四幅の内一幅 裏千家11代玄々斎筆 今日庵蔵(撮影:小笠原敏孝)
茶の湯の大成者・千利休は、藤原家隆の歌「花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草の春をみせばや」に茶の心を見出したと伝わります。また、利休の師の一人に数えられる武野紹鷗は元々連歌の道を志した人物でした。その後茶の湯を修めた紹鷗は、初めて和歌を掛物として用いた人物とされますが、歌の美意識を茶の湯に応用することで独自の美学を生み出しました。茶の湯における「わび」や「冷え枯れる」といった美意識は歌論の美学を継承し、発展したものと考えられています。このように、茶の湯文化と歌の文化はきわめて関わり深いものがあります。また、当時の流行や世相、点前や手続きを歌に託して詠んだ作品も少なくありません。本展では「歌」と「茶の湯」をテーマに掲げ、裏千家歴代による詩歌や、一般的に「利休百首」と称される利休道歌の成立と展開までを取り上げます。さらに、歌銘が付された茶道具や文房具なども展示し、歌に託された茶の湯の世界をご覧いただきます。
日程
2024年9月18日(水)~11月24日(日)
前期:9月18日(水)~10月20日(日)
後期:10月24日(木)~11月24日(日)
9:30~16:30(受付終了16:00)
料金
1,000円、呈茶1,000円(平日・土曜日・祝日、11月24日に実施)
場所
茶道資料館
電話
075-431-6474
休館日
月曜日(祝・休日、11月11日は開館)、第1・3火曜日、9月24日、展示替え期間(10月22日・23日)

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